刺激的な環境に身を置き
ものづくりを追求する
前職では送電線を管理する企業で、保安通信網の保守管理する仕事に就いていました。しかし、既存設備を扱う業務内容に物足りなさを感じ、「ゼロからものを生み出したい」という思いが強くなったことで退職を決意しました。
その後、ポリテクセンターで職業訓練を受けていた頃に、ティーネットジャパンの中途採用担当者からスカウトを受け、当社の仕事に興味を持ちました。工場向けの大型機械を一品一様に製作する点や、原子力・半導体分野といった、高い技術力を求められる製品を手がけている点に魅力を感じ、新鮮な気持ちで仕事が続けられると考え、入社を決意しました。配属後は、教育係である先輩の背中を見て学び、一つずつできそうな業務から取り組みながら、都度フィードバックをもらうことで、着実に成長できました。
現在は主に、工場向けの自動装置における電気システムの制御や設計を担当しています。PLC(プログラマブルロジックコントローラ)と呼ばれる産業用の制御機器を設計する際は、事前に装置の動作やプログラミングに関する設計書を作成し、お客様とのやり取りを何度か重ねながら承認を得ます。すべての承認が得られてはじめて、プログラミングに着手し、装置が想定通りに動作するかの確認を行います。
お客様とのやり取りでは、常に確実な情報のみを伝えするよう心がけています。難度の高い要求に対し、「できるかもしれない」と曖昧な返答をしたり、逆にお客様の要求を簡単に否定したりすることは避け、必要に応じて一度社内に持ち帰って検討し、「ここまでなら対応可能」という具体的な案を提示します。案件は、お客様の要求を文章で書いた紙から始まります。1案件につき2〜3年かけてお客様とやり取りを重ね、最終的に立体物として動く姿を目の当たりにすると、まるで我が子の成長を見ている気持ちになり、大きなやりがいを感じます。
最先端のフィールドでも通用する技術力を養うため、まずは業界のスタンダードを習得しています。例えば、先輩に教えてもらった専門書で電気配線に関する条文への理解を深めたり、会社で取り寄せている各メーカーのカタログを見て、電気設備を構成する部品の知識を蓄えたりしています。
ティーネットジャパンには再雇用制度があるので、定年後もエンジニアとして会社に貢献する道があることに魅力を感じます。また、老後は自分で小さな工場を持つのが夢です。部署内でも同じ想いを抱く社員が何人かいるので、多くの技術者にとって理想の将来像なのだと思います。変化の激しい時代だからこそ、人生を通してものづくりに携わる技術者であり続けたいです。