会社の姿勢に導かれ
さらなる品質向上に挑戦し続ける
前職では、エレベーターのリニューアル工事を専門とする設計業務に携わっていました。もともとは事務職として入社しましたが、ものづくりに興味があったため社内異動を希望し、設計職へ転向し未経験だったAutoCADを基礎から勉強し、ひと通りの操作を習得しました。しかし数年が経つと作業に慣れ、日々の仕事にやりがいを感じる機会が少なくなりました。そのため、転職活動では、身につけたCADのスキルを活かしつつ、新しい分野に挑戦したいと考えていました。転職活動中に目にした「かんがえろ やってみろ みんなのために」という社是に強く心を打たれ、ティーネットジャパンへ入社を決意しました。入社後は、配属された検証課で先輩の補助に入りながら、搬送設備の検査方法を1年間かけてじっくり教わりました。
現在は、発電所向けの搬送設備の完成品について、製作を担当する工場に送付した図面と照らし合わせながら、外観や寸法、塗装(膜厚・色調)が当社の要求基準を満たしているかを検査する業務を担当しています。もちろん、製作した設備の動作が適切かを確かめる試験も行います。また、検査に使用する測定機器が正常に動作するか、校正期限が切れていないかなどのチェックも欠かせません。納品前の搬送設備は、お客様の管理部門の方と共同で検査することもあり、自信を持って製品を提供するために品質へのこだわりを徹底しています。
最も印象に残っている案件は、入社4年目の夏に担当した、高さ約50mのコンベヤの検査です。ビルの10階に相当する揚程があり、炎天下でコンベヤの連結部分や支えの向きが適切か一つずつ確認するという、体力と集中力の両方を要する作業でした。たった2人で全工程終え、無事に出荷できたときは、大きな達成感を味わいました。
ティーネットジャパンでは、キャリアプランやスキル、ライフスタイルに合わせてジョブローテーションの機会が設けられています。新たな業務領域へチャレンジするきっかけとしてPE事業部内でも活発に行われており、その一環として私は調達課の業務にも携わっています。
調達課は、主に自社で設計したマテリアルハンドリング機器に関する購買や調達業務のほか、ベンダーの新規開拓なども担っています。普段はデスクワークが中心ですが、打ち合わせ・現場対応などで客先や協力会社を訪問する機会もあります。今後、FA機器や湿式調湿機など、対象分野をさらに拡大する予定です。営業職や技術職といった他業種での経験を活かし活躍する方も多く、未経験からでも力を発揮できる環境が整っています。
検査業務でさまざまな機器を扱った経験を活かして、複数の国家資格の取得を考えています。なかでも一般計量士は、取得すれば部署に大きく貢献できる資格です。検査に使う測定機器は、国から認可を受けた機関で校正を実施し、正確性を証明する必要があります。校正期限が切れた場合でも、第三者機関に依頼すれば再度校正を受けられますが、その分費用が発生します。しかし、一般計量士資格の保持者が社内に在籍していれば、一連の校正作業を自社で完結できるようになり、コスト削減や品質の担保につながります。合格率30%と難易度の高い資格ですが、入社のきっかけとなった「かんがえろ やってみろ みんなのために」という社是を実践し、日々勉強を続けています。