スピード&チャレンジ、若い発想に期待

技術のシナジーとDXで新たな価値を

ニッチトップをめざす戦略により
複数のビジネスで業界をリード

私どもティーネットジャパンは、創業以来、幅広い事業を展開し、それらによって培った多種多様なテクノロジーとナレッジを集積した企業グループとして、独自の発展を遂げてきました。公共工事の発注者(官公庁)の支援をする発注者支援業務からスタートし、システム開発や技術者派遣、プラントエンジニアリング、さらに特殊空調システム関連事業や金属・樹脂部品の製造へと事業領域を拡大。土木、生産技術・設備設計、機械設計、電気・電子設計、各種ITサービスやシステムソリューションと、お客様のニーズに合った技術サービスの提供ができる企業であることが最大の強みです。
そのなかには、業界をリードする分野もあります。たとえば、建設コンサルタントにおける「施工計画、施工設備および積算」部門では、22年連続で売上ランキングNo.1※の実績をもつほか、特殊空調システムでは、バナナの追熟加工設備で国内シェア1位を誇ります。ニッチトップをねらう戦略により、多様な事業分野と幅広い顧客基盤を保有することは、当社グループの大きな強みとなっています。

  • 日経コンストラクションの2024年4月号掲載「建設コンサルタント決算ランキング2024」 より引用。

公共事業から民間事業に拡大し、
多様な技術サービスを展開する企業へと急成長

現在、2,000名を超えるエンジニア集団へと成長したティーネットジャパンですが、私が土木の技術者として新卒で入社した1984年当時は、社員数30数名の四国のベンチャー企業でした。主に建設省(現:国土交通省)四国地方建設局から委託された現場技術業務(現:発注者支援業務)や測量・設計業務に従事する毎日でしたが、四国から九州・中国、関西・関東地方へと事業を広げ、1990年代に入ると全国へと拠点を拡大していきました。
その後、バブル経済の崩壊とともに公共事業が減りはじめたのを機に、民間事業への参入を決断します。M&Aや社内起業により、エンジニアリングサービスやシステム開発などの事業を次々と立ち上げていきました。強みである「公共事業」の発注者支援業務を堅実に維持しながら、これまでやったことのない未開拓の「民間事業」へと参入。土木から機械、電気・電子、ITシステム、プラントエンジにアリングと技術分野を広げていったことで、景気に左右されにくい多様な技術サービスを展開する企業への成長を果たしたわけです。ティーネットジャパンの組織風土には、これらの経験によって培ってきた「スピードとチャレンジ」というDNAが刻まれています。

社員の幸せを追求しながら、
社会課題をDXで解決する

ここ数年、次々と登場する先進テクノロジーを用いた技術革新はめざましく、社会は変容を迫られています。特に、高齢化や働き手不足が顕著な日本のような先進国では、“ひと”に代わり“技術”で労働力を補完しなければならない時代が到来しつつあります。この社会課題に対し、私たちは各々の技術力を高めるだけでなく、当社グループが保有する生産技術とITの強みを活かしたDXソリューションを展開します。すでに、製造業を主なターゲットとして、生産現場の自動化や生産性向上といった課題を無くすソリューションの提供を開始し、工場のIoT化―スマートファクトリーの実現を支援致します。

 

中期経営計画では、引き続き3つの方針に注力します。既存技術や生産性の向上による「収益基盤の確立」ほか、「成長事業の創出」ではお客様の悩みや課題に対して、技術とネットワークを組み合わせたサービスを拡充します。これには毎年、戦略ファンドとして予算化し、新しい技術開発のための研究開発投資を進めるほか、社内コンテストを通じて新規事業の創出を後押ししています。これらの活動に欠かせないのが「人材の強化」です。多彩な技術力のシナジーをふくむテクニカルスキルの強化とともに、ヒューマンスキルを高めるための教育・研修にも積極的に投資します。

 

当社グループは創業50周年を目前に控え、「お客様の事業課題や社会課題の解決」と「人的資本の推進による社員の幸せ」という2つの目標を掲げるとともに、企業価値を高めて一段高いステージをめざします。ティーネットジャパンはどこの系列にも属さない、風通しのいい会社です。そして、スピード&チャレンジ。若手社員の自由な発想や、既成概念を打ち破るアイデアに期待したいと思います。